ユング心理学3 夢診断 |
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ユングは夢をどうとらえていたのでしょうか。 精神病の治療にもちいて、フロイトの自由連想法に加え、拡充法というやり方を考え出しました。 ここでは、治療法を解説するつもりはありません。 ユングが、夢をどのようにとらえていたのかを述べてみたいと思います。 夢とは 無意識の心象(イメージ・象徴)をあらわすもの と考えているようです。 もう少し具体的に知るために、夢をタイプ別けしているので、それをみてみましょう。 夢のタイプには5つあります。 (図解 深層心理が面白いほどわかる本―本当のことがホントにわかる! 1.補償夢 抑圧された面が夢の中で強調されて出現するもの。 たとえば、理知的な人は、感情的な側面が夢となってあらわれ、バランスを保とうとするのです。 2.展望夢(警告夢) 将来のビジョンのような意味をもってあらわれるもの。 「夢のお告げ」のようなものです。 自分で努力して達成する点や、ビジョンを提供するだけという点で、予知夢とは区別されます。 3.反復夢 実際にあったショッキングな場面が夢で繰り返されるもの。 このようなつらい体験は、無意識へと抑圧される傾向にあります。それが抑圧されたままだと、コンプレックスになったりトラウマになったりします。 夢をみることで、自我に統合しようとしているのです。ショッキングな体験に、夢をみて(夢の中で再体験して)慣れるための夢です。 4.予知夢 未来をそっくり予言したり、遠方を透視したりするもの。 いわゆる超常現象というやつです。 この予知夢をユングは、認めています。自然科学の因果律・論理だけでは説明できないなにかがあると考えているようで、それを説明するものの一つに「共時性」という考え方を発表しています。 5.無意識の心理過程の描写 無意識の過程が自発的に発現したもの。 思いがけない奇妙な夢になることが多いようです。 神話的な夢です。 たとえば 「たくさんの角を持つ蛇の様な怪物が、他の動物を殺して飲み込んでしまう。 しかし4人の神様が世界の四隅からやってきて、すべての死んだ動物を生き返らせる」 これは8歳の少女のみた夢です。聖書の黙示録の著者ヨハネの見た、ハルマゲドンのビジョンとよく似ています。少女の家は、無心論者で、聖書はおいてありませんし教会に行ったこともありません。 このように、環境の影響を受けたわけではない場合、無意識にある内容が、無意識的に夢となってあらわれたと解釈できます。 これが、ユングの集合的無意識の発想へつながるわけです。 最後に、蛇足的に、興味深いエピソードを追記しておきます。 5、6歳までの子どもは、親の見る夢を代わりに見ることがあるそうです。 生まれてから学童期にはいるまでの子どもは、親との心の境界がはっきりしないままなのです。 なので、こどもが見る夢は、実は、親の見るはずの夢だったりするわけです。 ユングの言うように 人は、深いところ(集合的無意識)で、つながっているのかもしれません。 ユング心理学 1.ユング 2.集合的無意識(普遍的無意識) 3.夢診断 4.共時性(シンクロ二シティ) コラム>マーフィーの法則と共時性 ---- 参考資料 ---- 臨床ユング心理学入門 おすすめ度5★★★★★ ユング心理学の概説書の中で、1番分かりやすい本でしょう。 無意識の世界 おすすめ度5★★★★★ 無意識という概念を説明する本。非常に読みやすく面白い。 タオ心理学―ユングの共時性と自己性 おすすめ度4★★★★☆ ユングの共時性という概念を、道教の「道(タオ)」という概念から説明している。 図解雑学 ユング心理学 おすすめ度4★★★★☆ ユングの思想を簡単に知るには、便利な1冊。 図解 深層心理が面白いほどわかる本―本当のことがホントにわかる! 著者 渡辺 恒夫 おすすめ度4★★★★☆ 深層心理をわかりやすく説明してある本。 自我と無意識 おすすめ度4★★★★☆ ユングの著作の邦訳。無意識について解説しなおすために書かれた本。 |
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